サステナブル投資: ――本音で語る課題と機会

サステナブル投資: ――本音で語る課題と機会

定価:4,950円(税込)

編・著者名:ジェームズ・パーセル/サイモン・スマイルズ[著]加藤 晃[監訳]

発行日:2024年05月27日

判型・体裁・ページ数:A5判・並製・388ページ

ISBNコード:978-4-322-14394-2

書籍紹介

多様な価値観、混迷する金融、Win-winへの道標

金融業界の内側から見たグローバルなサステナブル投資の到達点と未来

◆サステナブルな投資対象とは何なのか、実際にどのようなことが行われているのか、投資リターンに寄与するのか、本当に人類と地球にとって善になっているのか。

◆アカデミックな先行研究を踏まえつつ、UBSやクインテットで富裕層向けにサステナブル投資を実践した経験から、現在の到達点を示し、課題と解決策を提示。

◆ジリアン・テットなど著名人へのインタビューを各章に掲載。

主要目次

第1章 サステナブル投資とは何か

サステナブル投資が意味するさまざまなこと

サステナブル投資家がサステナブル資産を選ぶ方法

潜在的な機会とそこにたどり着く方法

第2章 サステナブルデータとESG格付け

サステナブルデータがどのように生成・測定・開示されるか

サステナブルデータを集約しESG格付けを形成する方法

潜在的な機会とそこにたどり着く方法

第3章 サステナブル上場株式市場

エクスクルージョン・プロセスがどのように機能するか

インテグレーション・プロセスがどのように機能するか

エンゲージメント・プロセスがどのように機能するか

潜在的な機会とそこにたどり着く方法

第4章 サステナブル公社債市場

従来型のサステナブル公社債市場のプロセスはどのように機能するか

サステナブル専用資産はどのように機能するか

潜在的な機会とそこにたどり着く方法

第5章 サステナブル・プライベート市場

サステナブル・プライベート市場を構成する資産

サステナブル・プライベート市場を構成する基準

潜在的な機会とそこにたどり着く方法

第6章 テーマと国連SDGs

サステナブルなテーマはどのように機能するか

国連の持続可能な開発目標(SDGs)

潜在的な機会とそこにたどり着く方法

第7章 サステナブル・マルチアセット・ポートフォリオ

伝統的なサステナブル・マルチアセット・ポートフォリオのアプローチはどのように機能するか

現代的なサステナブル・マルチアセット・ポートフォリオはどのように機能するか

潜在的な機会とそこにたどり着く方法

著者紹介

James Purcell(ジェームズ・パーセル)

クレディ・スイスのサステナブル・フレームワーク担当グループ・ヘッド。クレディ・スイス入社以前は、欧州50都市を拠点とする非上場銀行クインテット・プライベート銀行で、サステナブル投資、テーマ投資、インパクト投資のグループ・ヘッドを歴任。それ以前は、UBSでマネージング・ディレクターを務め、ロンドン、香港、チューリッヒを拠点に10年以上のキャリアをもつ。オックスフォード大学で現代史の学士号(優等)、シカゴ大学ブース・スクール・オブ・ビジネスでMBA(特別優等)を取得。CFA。

Simon Smiles(サイモン・スマイルズ)

UBSで15年以上を過ごし、2020年にUBSを退職。直近では、自身が設立・運営したウェルス・マネジメントのサステナブル・インベストメント・チームおよびインパクト・インベストメント・チームのグループ・マネージング・ディレクターおよび超富裕層顧客担当チーフ・インベストメント・オフィサーを務めた。IIFフューチャー・リーダー、WEFヤング・グローバル・リーダー、ミルケン研究所ヤング・リーダーズ・サークルのメンバー。オーストラリア国立大学で博士(経済学)、シドニー大学で経済学と金融学の学位(優等)を取得。

監訳者紹介

加藤 晃(かとう あきら)

東京理科大学経営学研究科教授、京都大学経営管理大学院特命教授。商社、AIU保険会社、愛知産業大学を経て現職。青山学院大学国際マネジメント研究科博士課程修了、博士(経営管理)。経済産業省ISO/TC322委員、証券アナリスト協会サステナビリティ報告研究会委員、日本価値創造ERM学会会長。『新キャピタリズム時代の企業と金融資本市場『変革』』(編著、金融財政事情研究会)、『サステナブルファイナンス原論』(監訳、同前)、『社会を変えるインパクト投資』(監訳、同文舘出版)、『ESGカオスを超えて』(共著、中央経済社)、『サステナブル経営と資本市場』(共著、日本経済新聞出版社)など書籍・論文多数。

訳者紹介

加藤 晃(担当:日本語版刊行に寄せて、終章)

姜 理恵(かん りえ)(担当:序章、第5章、第6章)

小野塚 惠美(おのづか えみ)(担当:第1章、第3章)

三井 千絵(みつい ちえ)(担当:第2章)

松山 将之(まつやま まさゆき)(担当:第4章、第7章)